プジョー3008GT Blue HDiの修理の時に借りた代車が、最新の『PEUGEOT408GT HYBRID』でした。
外部充電もできるPHEV(プラグインハイブリッド)です。
私は、ハイブリッド車に乗るのは初めてなので、いい試乗になるかなと!
406GT(ハイブリッド)は、3008(ディーゼル)と比べて燃費はどうなのでしょうか??
5日間お借りし約600km走行したので、燃費や乗り心地などをレビューしてみます。
かっこいい!
これがPEUGEOT 408GT PHEVです。

スタイリングはかっこいい!! ”現行の3008″よりも私は好きかも。
3008よりも低いし、車幅も1センチ大きいだけなのに、かなり大型に見えます。
3008と比べて、車幅は1センチだけ408GTの方が大きいです。わずか1センチですが、私の機械式駐車場のサイズでは横幅ギリギリです。(実は、数字上ではこの駐車場の車幅制限は超えてます。)
ちなみに、車幅はトヨタのアルファードと同じです。
この最新の408は(最新の308も含めて)都内でもほとんど走っているのを見かける事はないですし、特徴的なスタイリングだからか、乗っていると結構注目を浴びました。
私の3008(P84)も、購入したばかりの頃(2019年頃)はまだ珍しかったので結構注目されましたし、何度か知らない人から声をかけられたりしましたけどね。でも最近は中古も多く出回ってきたからか、都内でも3008(P84)は結構見かけるようになりました。型落ちですからねぇ。でも最新の3008よりもスタイリングは自分の3008の方が好きです。

昔のプジョーのスタイリングは私には全然刺さらなかったのですが、最近のプジョーはスタイリングが良くなりましたね。 センスがいいデザインチームを雇ったんでしょうか?
リアビューもかっこいいです。 テールライトもなかなか斬新です。

プジョーのエンブレムは最近変更されたので、車好きな人でも「どこの車だ?」と思う人がいるかもしれません。遠目に見るとエンブレムはランボルギーニに見えるかも?
テールランプなどは違いますが、リアビューはランボルギーニウルスになんとなく似ているかも?

ウルスもかっこいいなぁ。
お金に余裕ができたら欲しい車です。
408GTは公共の充電設備で充電できない??

この408GTはプラグインハイブリッド(PHEV)なので、車に充電ポートが付いています。(運転席側後方にガソリンの給油口、助手席側後方に充電ポートがあります。)
しかし!! ディーラーの話によると、408GTの充電ポートは普通充電しかできず、急速充電器に対応していないために、その辺の商業施設や高速道路のサービスエリア等の充電設備ではほとんど充電ができないそうなんです。
なので、自宅に普通充電の設備を持っている人じゃないとEV走行の恩恵がなかなか受けられないとのこと。
私の家は集合住宅なのですが、EVの充電設備はないので今回は充電なしでの乗車になります。
お借りした時は満充電されていて、電気だけで走行できる距離は45km(うろ覚え)と表示されていました。電気だけでも、そこそこは走れるんですね。
“eセーブモード”で、走りながら満充電にできる!
ガソリンは満タン、充電も満充電でお借りしたのですが、使い方もよくわからないままにいつの間にか充電を使い切ってしまいました。
あーあ、これでもうただのガソリンエンジン車か・・・と思っていたんですが、どうやら走行中に充電を行っているらしく、ハイブリッドモードにしていると充電がゼロの状態でもたまに電気だけでの走行をしているようなのです。どうやら回生ブレーキや走行中のエンジンパワー(?)で充電を行っているらしい。 しかし、充電された分をすぐに使ってしまう感じで、充電のゲージは全然増えません。”地産地消”的な感じ。 燃費自体もあまり良くはならない感じ。
しかし、色々調べてみた結果、”eセーブモード”という機能があり、バッテリーを温存し、走行しながら充電ができる事がわかりました。
『eセーブモード』にして、エンジンだけでの走行(スポーツモード)を選び、さらにはBモードという回生ブレーキが強めにかかるモードにしてみたところ、35kmくらいの距離を走ったら満充電になりました!(ちゃんとは計測していないのですが、大体それくらい)
普通にスポーツモードでエンジン走行をしていると、充電がどんどんされていくんです。
バッテリーがゼロでも、走行しながら満充電にできるわけです!
自宅に充電設備がなくても、走りながらバッテリーを満充電にできるのはいいですね。
eセーブモードで走行しながら満充電にしたところ、電気だけで走行できる距離は46kmと表示されました。⬇︎

46kmというと、私の住んでいる東京都港区からは、東は千葉県の千葉市中心部くらいまで、北は埼玉の春日部あたり、南は横浜市金沢区の八景島くらいまで走れる距離です。
そう考えると、電気だけでも結構走れるんだなと思いました。(都心は信号も多いので、実際に走れる距離はもっと少なくなるでしょうけど)
満充電になった状態から、都心を電気だけで走ってみたのですが、さすがに表示通り46kmは走れず、実際に電気だけで走れた距離は30kmくらいだったかもしれません。(ちゃんと計測してないので正確な数字はわかりませんが・・・)
家に充電設備があって毎日自宅で充電できる人に限りますが、毎日都内をちょい乗りするだけならガソリンをほとんど入れなくていいんじゃないでしょうか?
408GT ハイブリッドの乗り心地など
まず、想像していたよりは走行音は静かではないなと思ったのが第一印象です。
エンジン音やモーター音ではなく、ロードノイズが結構目立つ感じです。エンジンやモーター音が小さいからそう感じるのかもしれませんけどね。
エンジンで走っている時も電気走行の時も、静かさはそれほど変わらない気がします。
なので、乗り始めの頃は、エンジン走行で走っているのか、電気走行で走っているのかわからなかったほどです。 電気走行からエンジン走行に変わったタイミングはほとんどわからない(気にならない)です。
エンジン音やモーター音は静かではあるけど、その分ロードノイズ(タイヤノイズ)が目立つために静粛性があまり感じられないのではないかと感じました。
タイヤを、静粛性の高いコンフォートタイヤに変えるだけでも、かなり変わるんじゃないかな。
だけど、408GTを返却して自分の3008に乗り換えたら「エンジン音けっこううるさいな」と思いました。やはり408GTは静かだったんだなぁと痛感しました。
3008と違って車高も低いためか、コーナリングなどでも、体があまり左右に振られることなく安定してます。
内装や装備など
内装の写真は撮り忘れましたが、3008同様にシックな感じで、派手派手しさもなく、落ち着いた雰囲気です。私個人的には派手目なのが好きなんですけどね。イタ車や英国車のような茶色系の本革シートとかウッドパネルとか。
室内の運転席と助手席のドア部分だけに、色や明るさがが変えられるアンビエントライトが付いています。ライトの面積は狭く控えめ。
アンビエントライトに関しては3008の方が好きです。(色は変えられませんが)
コクピットを含む内装は、3008とあまり変わり映えせず、先進感はあまり感じられませんでした。。
センターのモニター画面は横に広くていいんですが、画面の位置は3008よりも下の方にあるので、画面を見るためには若干視線を落とさなくてはいけません。(3008のモニター画面はあまり視線を落とす必要がない。)

でも、後から知ったのですが、「OK、プジョー」で起動するボイスコントロール機能がついていたらしいのです。 それにより、エアコンの温度調整などが声で操作できるようなのです。なので、いちいちモニター画面を操作する必要がないわけです。
天気予報などの情報も教えてくれるようですが、その辺はAndroid AutoでGoogleアシスタントを使っていれば、あまり必要ないかな。
このボイスコントロールシステムがどこまでの事を声で操作できるのかはわかりませんが、たとえば「助手席の温度を上げて」とか、「冷房止めて」とか、「運転席のエアコンの風量を上げて」とか「eモードをONにして」とか、そういうとこまでボイスでコントロールできるんでしょうかね? できたら素晴らしいな!
ADAS(先進運転支援システム)などの機能に関しては、今乗っている3008とそれほど変わらないですが、より使いやすくブラッシュアップされていました。

最近の車はだいたいそうなのかもしれませんが、車のロックはいちいちスマートキーで操作する必要はありません。車から離れたら自動で勝手にロックしてくれます。たまにロックを忘れたりする私には非常にありがたい機能なんですが、この車を借りている間、車から離れてもロックがかからなかったり、車に近づいてもロックが解除されなかったりという事が何度かありました。 反応が悪いのは非常に困りますね。(不具合かな?)
あと、リアテールゲートも、本来はトランクの下に足を入れて動かせばゲートが開閉できるはずなのに、なかなか開いてくれなかったり・・・。
車両がスマートキーを認識してないからなのでしょうか? 新車なのでスマートキーのバッテリーが少ないとかいうことは考えられないはず。 たまたまこの車が調子悪かっただけなのでしょうか。
これがもし自分の車だったらクレームものです。

車高が低い(150cm)ので、都内の機械式の有料機械式駐車場(車高155cmまでの所が多い)は大体どこでも利用できると思います。 車高制限のある機械式有料駐車場って駐車料金も安かったりするんですよね。 3008だとハイルーフ対応の駐車場じゃないと止められなかったりして、困ることも多いんです。
あと、車高が低いからか、コーナリングなどは結構安定してます。
408GTの全長は4,700mmです。 全長4,450mmの3008よりも25センチも長いんです。
なので、3008でいつもハラハラしながらギリギリ曲がれている住宅地の極狭路地は、怖くて曲がる事ができませんでした。
全長が長い分、後部座席の足元に余裕があります。 私は運転席のシートを目一杯後ろに下げて運転するんですが(足が長いもので・・・)、その場合は後部座席の足元が狭くなるんです。でも、408GTは運転席のシートを目一杯後ろに下げても、後部座席の足元には余裕がありました。

テールライトも特徴的。 リアビューもかっこいいと思います。(でも3008のリアビューもかっこいいのです!)
車中泊はできるのか?
私の乗っている3008は、リアシートを倒せば荷室がほぼフラットになるので車中泊はなかなか快適です。私は身長172cmですが、運転席のシートを前に出せば、荷室で足を伸ばして寝ることができます。 また、車高がありますし、サンルーフもあるので、荷室であぐらをかいて座った状態でご飯を食べたりできます。
しかし、さすがに408GTは車高が低いので、後部座席をフラットにした場合、荷室で座ってご飯を食べるということは無理そうでした。(実際にリアシートを倒して試してみました。)
しかも、荷室は後部シートを倒した時に完全フラットにはならないんです。腰あたりに数センチの段差ができてしまうので、横になって寝るのはキツそうです。 空気を入れたら厚さ10センチくらいになるマットを敷けば大丈夫そうな気はします。
身長が高い人でフェも足を伸ばして横になれるくらいのスペースはできるので、段差が気にならないくらいに厚いマットを敷けば、ただ寝るだけとしてのスペースとして考えるなら車中泊もできそうです。
結局、燃費はどうだったのか?
5日間で591km走行しました。
千葉県や茨城県の郊外にも行きましたが、基本は東京都心での走行です。高速道路は一度も使いませんでした。
満タン借り満タン返しで、私が入れたガソリンは全部で58.6L。
計算すると実燃費は10km/Lということになります。(電気だけでの走行やハイブリッドでの走行も含めた上での燃費です。)
591km走るのに、燃料費は11,518円かかりました。ハイオク指定なんで特に高いんです。
自分の3008だったら、同じ場所を同じ距離で走った場合でも、半額で走れる感じです。
しかも、406GTハイブリッドは燃料タンク容量が40リットルなので、途中で一度給油しなければなりませせんでした。
3008ディーゼルなら、燃費が悪い時でさえ満タンで591kmくらいは余裕で走れます!!
電気だけの走行(トータルで40kmくらい?)やハイブリッド走行をしたにもかかわらず、この燃費はちょっといただけませんね。
ちょこちょこ電気で走ったりハイブリッドで走ったりしてたので、「ディーゼルと同じくらいの燃費になるのでは?」 なんて思ってましたが、実際に燃料を入れてみるとこんなに燃費が悪いとは・・・。さらにハイオク指定ですからね。
でも、これは私の家に充電設備がないせいかもしれません。
チョイ乗りが多くて、自宅に充電設備がある人は話が変わってくると思います。
今回お借りした5日間では、一度も充電ポートを利用する機会はありませんでした。だから充電の仕方は知らないまま・・・。
自宅に充電設備があって、毎晩自宅で満充電できて、1回の走行が40km以内な人であれば、毎日電気だけでの走行ができますので、ガソリンはほとんど入れずに済むかもしれません。 普段そういう乗り方をする人にはぴったりかもしれません!!そディーゼルなんか目じゃないほどの好燃費になるでしょう。
現状では、私の運転スタイルにはPHEVは合わないのかな、というのが今回乗ってみた感想です。
私の場合はやはりディーゼルの方が圧倒的に経済的です。(燃料費に関しては)
でも、408GTはかっこいいし、ちょっと欲しいかも。
これでディーゼルが出ればいいのに!!! しかし、プジョー(ステランティス)は今後ディーゼルエンジンの車を出す気はないようで・・・。
408GTのスタイリングは結構いいなと思っていたんですが・・・・

戻ってきた自分の3008のスタイリングを見ると、やっぱりカッコいいと改めて思いました。
何せ「プジョーは一生乗らないだろうな」と思っていた私が、この車を見て一目惚れし、衝動買いしたほどですからね。
もう5年間も一緒で、距離は13万キロ走ってますが、まだもうちょっと乗るかもしれません。
でも、5日ぶりに乗った我が3008ディーゼルは・・・ やっぱりエンジン音はうるさいんだなと痛感しました。 やっぱり406GTは静かだったのでした。
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